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HIV検査(けんさ)は、エイズをひきおこすウイルスであるHIV（Human Immunodeficiency Virus）にかんせんしているかどうかをしらべる検査(けんさ)です。
HIV検査(けんさ)は、さいしょに「スクリーニング検査(けんさ)」をします。検査(けんさ)の結果(けっか)が陰性(いんせい)（－）であれば「HIV検査(けんさ)陰性(いんせい)」となります。陽性(ようせい)（＋）となったら「かくにん検査(けんさ)」をします。かくにん検査(けんさ)で陽性(ようせい)であれば「HIV検査(けんさ)陽性(ようせい)（HIVにかんせんしている）」、陰性(いんせい)であれば「HIV検査(けんさ)陰性(いんせい)（HIVにかんせんしていない）」となります。
スクリーニング検査(けんさ)の陽性(ようせい)には、HIVかんせんによる「ほんとうの陽性(ようせい)」と、HIVにかんせんしていないのに、陽性(ようせい)となってしまう「偽陽性(ぎようせい)（うその陽性(ようせい)）」があります。このため、かくにん検査(けんさ)で「ほんとうの陽性(ようせい)」か「偽陽性(ぎようせい)」かたしかめるひつようがあります。

HIVにかんせんすると、体(からだ)のなかでさいしょにHIVが増(ふ)えます。そのあと、HIVにたいする抗体(こうたい)がつくられます。日本(にほん)のHIVスクリーニング検査(けんさ)は、血液(けつえき)のなかにあるHIV-1がたの抗原(こうげん)（HIVのたんぱくしつ）と、HIV-1がたとHIV-2がたにたいする抗体(こうたい)があるかをしらべる「抗原(こうげん)抗体(こうたい)同時(どうじ)検査(けんさ)」が多(おお)いです。
スクリーニング検査(けんさ)の結果(けっか)が陽性(ようせい)のばあいは、かくにん検査(けんさ)をします。
かくにん検査(けんさ)には、HIV-1がたとHIV-2がたの抗体(こうたい)をかくにんするためのWB（Western Blot）法(ほう)とHIV-1がたのいでんしをしらべる核酸(かくさん)増幅(ぞうふく)検査(けんさ)（NAT検査(けんさ)）があります。

HIV-1がたにかんせんすると、3しゅうかんごくらいからHIV-1がたの抗原(こうげん)が、4しゅうかんごくらいからHIVにたいする抗体(こうたい)が血液(けつえき)のなかに出(で)てきます。そこで抗原(こうげん)抗体(こうたい)同時(どうじ)検査(けんさ)ではかんせんのきかいがあってから3しゅうかんご、抗体(こうたい)検査(けんさ)では1かげつごに検査(けんさ)をすると、HIVにかんせんしていると結果(けっか)が陽性(ようせい)になるかのうせいがたかいです。
かくにん検査(けんさ)につかわれている核酸(かくさん)増幅(ぞうふく)検査(けんさ)（NAT検査(けんさ)）は、かんせんのはじめのころに検査(けんさ)すると正(ただ)しい結果(けっか)がでやすいのですが、HIVウイルスの増(ふ)えるのがおちついたときに検査(けんさ)すると、いでんしがみつからないことがあります。
かんせんしたとおもうときから3かげつごでなくても、検査(けんさ)結果(けっか)が陽性(ようせい)であればHIVにかんせんしていることになります。ただし、検査(けんさ)で陽性(ようせい)とはんていされるきかんは人(ひと)によってちがうので、かんせんしたとおもうじきから3かげつごにもういちど検査(けんさ)を受(う)けることをおすすめします。

コンドームをつかわないでセックスしたり、HIVにかんせんしたかもしれないとしんぱいになったら、HIV検査(けんさ)をうけましょう。かんせんしたとおもうときから3かげつごでなくても、HIVにかんせんしていたら1かげつごには陽性(ようせい)となるかのうせいがあります。また、検査(けんさ)をうけた日(ひ)から3かげつまえのかんせんリスクについては陰性(いんせい)であることがはっきりします。ふあんをとりのぞくためにも、HIV検査(けんさ)をうけてみましょう。

1. 検査(けんさ)はどこでうけられるの？
日本(にほん)では県(けん)や市(し)にある「保健所(ほけんじょ)」が「無料(むりょう)（ただ）・匿名(とくめい)（なまえは言わなくてもよい）」でHIV検査(けんさ)やそうだんをしています。また、保健所(ほけんじょ)のほかにも無料(むりょう)・匿名(とくめい)とくめいでHIV検査(けんさ)がうけられるところがあります。外国(がいこく)籍(せき)の人(ひと)でもにほんごをはなすことができれば「保健所(ほけんじょ)」のHIV検査(けんさ)をうけることができます。にほんごがはなせないときは、つうやくをおねがいしているところが多(おお)いです。検査(けんさ)はよやくがひつようなばあいや、月(つき)に1～4回(かい)ときまったじかんに検査(けんさ)をしているところが多(おお)いので、かくにんしましょう。
病院(びょういん)でもHIV検査(けんさ)ができますが、有料(ゆうりょう)です（お金(かね)がいります）。

2. HIV検査(けんさ)の結果(けっか)をかえすとき
「保健所(ほけんじょ)」の無料(むりょう)・匿名(とくめい)の検査(けんさ)では、スクリーニング検査(けんさ)で陽性(ようせい)のばあい、ひきつづきかくにん検査(けんさ)をして、さいしゅう結果(けっか)を1～2しゅうかんごにおしらせする「つうじょう検査(けんさ)」と、スクリーニング検査(けんさ)で陰性(いんせい)のばあいは、検査(けんさ)した日(ひ)とおなじ日(ひ)に結果(けっか)がでる「そくじつ（じんそく）検査(けんさ)」があります（そくじつ検査(けんさ)で判定(はんてい)保留(ほりゅう)となり、かくにん検査(けんさ)がひつようなばあい、結果(けっか)は1～2しゅうかんごになります）。検査(けんさ)ばしょによって検査(けんさ)のタイプがちがうので、検査(けんさ)をうけるまえにチェックしましょう。
病院(びょういん)では、スクリーニング検査(けんさ)をし、ドクターが結果(けっか)をつたえます。結果(けっか)が陽性(ようせい)のばあいはもういちど採血(さいけつ)をし、かくにん検査(けんさ)をすることが多(おお)いです。検査(けんさ)結果(けっか)が「陽性(ようせい)」のばあいは、それがスクリーニング検査(けんさ)の結果(けっか)なのか、かくにん検査(けんさ)の結果(けっか)なのかをかくにんしましょう。 また「そくじつ検査(けんさ)」をしている病院(びょういん)もあります。

3. HIV検査(けんさ)の結果(けっか)が陰性(いんせい)ということ
HIV検査(けんさ)の結果(けっか)が陰性(いんせい)ということは、検査(けんさ)した日(ひ)は陰性(いんせい)だったということです。検査(けんさ)した日(ひ)が、かんせんリスクのあったとおもわれる日(ひ)から3かげつをすぎていたら、HIVのかんせんはなかったということです。 もし3かげついないに検査(けんさ)したばあいは、きちんと陰性(いんせい)をかくにんするために、かんせんしたとおもわれる日(ひ)から3かげつすぎてから、もういちどHIV検査(けんさ)をすることをおすすめします。 HIVについてしんぱいやふあんがある人(ひと)、HIV/AIDSをもっとしりたい人(ひと)は、がいこく語(ご)のでんわそうだんもあります。

4. HIVかくにん検査(けんさ)の結果(けっか)が陽性(ようせい)のばあい
HIV検査(けんさ)の結果(けっか)が陽性(ようせい)ということは、HIVにかんせんしているということです。病院(びょういん)に行(い)かずにちりょうしないでいると、体(からだ)のなかでウイルスがふえて体(たい)力(りょく)がなくなり、いろいろなびょうきになりやすくなります（AIDSをはっしょうする）。いまはHIVをコントロールするくすりがたくさんあり、ふくさようもすくなく、1日(にち)1回(かい)だけのむくすりもあります。HIVを体(からだ)のなかからなくすことはできませんが、ながいあいだHIVが増(ふ)えるのをおさえることで、AIDSをはっしょうしないようにコントロールできます。はやいうちからくすりをのむことで、めんえきりょくをつけ、元気(げんき)で毎日(まいにち)をくらすことができます。そのために早(はや)いうちに病院(びょういん)に行(い)き、今(いま)の体(からだ)のようすをくわしく検査(けんさ)することがひつようです。
結果(けっか)のせつめいのときに、HIVかんせんしょうのちりょうをしている病院(びょういん)をしょうかいします。でんわでそうだんすることもできます。また、ちりょうのお金(かね)がしんぱいなばあいは、病院(びょういん)でそうだんできます。

 

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