ごあいさつ
当サイトを運営する研究班の代表者・分担者によるごあいさつです。
研究代表者 今村 顕史(東京都立駒込病院 感染症科)
HIV感染症の治療は、抗HIV薬の進歩によって大きく変わりました。HIVというウイルスに感染すると、数年から十数年の経過で免疫(いろいろな病気と戦う力)が徐々に低下してきます。そして、通常は発症しないような様々な病気を発症するようになってしまい、このような状況を「エイズ発症」と呼んでいます。今は、薬を内服することによって、エイズ発症することなく、それまでの生活を続けることができるようになっているのです。
しかしその一方で、日本のHIV感染症における診断の遅れは、今でも深刻な状況が続いています。毎年新たにHIV感染がわかる人の約3割は、エイズ発症をきっかけに診断されているというのが現状です。そして、治療が進歩した今でも、診断が遅れてエイズを発症してしまえば、死亡することや後遺症を残すこともあるのです。
かつては、HIV感染症には有効な治療法がありませんでした。その時代には、「治療の選択肢がないならこんなに早く感染を知りたくなかった」と話すHIV陽性者もいました。しかし、今はエイズ発症を防ぐことができます。そして、より飲みやすい薬を選ぶこともできるようになっています。抗HIV薬による治療が進歩した今だからこそ、より早期に診断することの必要性が高まっているのです。
HIV感染症では、症状のない時期も長くあります。したがって、今まったく症状がないからといって、「HIVに感染していない」とは言えないのです。HIVの感染については、検査を受けてみなければわかりません。不安に思ったら、まずは検査を受けてみましょう。この【HIV検査・相談マップ】には、「検査はどこで受けられるの?」、「感染が分かった後はどうなるの?」・・・など、検査に関わる多くの情報がまとめられています。
研究分担者 佐野 貴子(神奈川県衛生研究所)
「HIV検査・相談マップ」の立ち上げ当初からホームページ情報の収集および管理を担当しています。
「もしかしてHIVに感染したかも・・・?」
そう思った瞬間って、とても不安な気持ちになりますよね。。。
そんな時、みなさんのお力になれるようなホームページにできたらと思います。 もちろん、「一度検査を受けてみたい」とか、「HIV/エイズって何なの?」という方にも、 このホームページで「HIV検査」が身近になってもらえればうれしいです。
「HIV検査・相談マップ」の情報について、ご意見やご質問等がありましたら、
ご遠慮なく、お問い合わせフォームからご連絡ください。